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専門家の見分け方
「すすめ一億火の玉だ」 再び
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ほんとうの「食の安全」を考える−ゼロリスクという幻想
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12 Nov 2011   07:06:45 am
どうも違う
被災地で放射線の問題についてどうお話をしたらよいのかということをしゃべってきました。
マスメディアの流している情報と実態とが、ちょっと違うんじゃないのか、というのが率直な印象。
マスメディア情報しか見ていないと、みんなが一丸となって放射線の恐怖におびえているようなイメージを描きがち。でも、そういうイメージを与えるのは、一部の声が大きい人々。どうも、声をあまり上げない大多数の人々は、

  1. 生活のために、他に気にしなければいけないこともある。
  2. 放射線のことだけ気にしているわけにはいかない。
  3. 実態を正しく把握したうえで現実に無理のない対処をしていきたい。

という、落ち着いた考えを持っているもよう。

政府もマスメディアも声の大きい人々のことだけを聞くのではなく、丁寧に声なき声を拾い上げる作業をしていかないと、方向を大きく見誤ってしまう(すでにそうなりつつある)。リスク評価の専門家も、ここらの実態は良く把握したうえでコミュニケーションの方法を考えていかないといけない。過激なゼロリスク論者の主張と現実とのはざまで困惑する人々に適切な情報を提供していくのには、こういうネット上の情報発信だけでは完全に不十分で、リアルな場でのコミュニケーションが必須。
カテゴリー : Science | Posted By : NERO |
26 Oct 2011   09:49:25 pm
専門家の見分け方
原発事故この方、あちこちで「専門家」が跋扈して、何がなにやら、という方も多いのではないでしょうか。

ざっくりとした「専門家」の見分け方を示します。


  • その方のプロファイルを調べましょう。研究履歴やら過去の発表内容、著書などです。
  • 調べた過去の実績を踏み越えた発言をしているようであれば、その方の発言は留保しておきましょう。
  • たとえば、工学や化学の専門家のはずなのに、ヒト健康について発言しているのであれば、それは「にわか専門家」の可能性がとっても高いです。
  • 逆もしかりです。ヒト健康影響評価の分野で生きてきたはずなのに、いきなり原子力発電事故の見通しなどを語ってしまったら、それも「にわか専門家」の可能性がとっても高いです(あまりこのパターンは見受けられませんが)。


人体に対する安全性についてはにわか仕込みの知識だけで語ることはできません。通常は、実験に従事して8年〜10年くらいでやっと独り立ちができるようになります。この段階ではまだ「毒性学オタク」なので一般の方向けにわかりやすく説明できるレベルには達しません。そこから3〜4年ほどの「脱オタク」修業を重ねることで、ようやく、一般向けの説明がなんとかこなせるようになります。

もっとも、最近はまともなことを言うと、あっという間に「御用学者」呼ばわりされてしまうので、こういう修業を積んだまっとうな専門家はだんだんしゃべらなくなってきています。
まずい「空気」ですね。
カテゴリー : Science | Posted By : NERO |
23 Oct 2011   09:48:22 pm
「すすめ一億火の玉だ」 再び
放射線を巡る議論の混乱が激しい。

昨日のNHKの番組でも、「とにかくゼロにしなければ承知できない」という意見が相次ぐ。
とても科学的に議論できる状況ではなく、感情論に合理主義が淘汰されていこうとしている。

よく取り上げられる「1mSv」の意味だけれども、文部科学省は決して「学校生活の被ばく量を年間1mSvに制限します」と言っているわけではない。「そりゃ、減らせるのであれば減らしたほうがいいけれど、でも今の状況ですぐにっていうのは無理だよね。子供の生活をガチガチに管理するのだって、かえって精神衛生上よくないし。そもそも自然放射線量と人工的に発生した放射線量を分けて管理しろったって、そりゃ無理だし。1mSvっていうのはあくまでも学校での被ばく線量提言の目標値であって、安全基準とか管理基準じゃないんだよ」ということを「5 月27 日「当面の考え方」における「学校において『年間1 ミリシーベルト以下』を目指す」ことについて」という文章で述べている。わかりにくいけど。

そういうことをすっ飛ばして、科学的に議論する人間を「御用学者」呼ばわりして排除したり、安全に問題のないレベルで経済的負担を考慮した現実的な施策を論じようとする向きを感情的にののしる雰囲気に、昔の「すすめ一億火の玉だ」と同じ空気を感じる。

こうして、まともな科学者たちは徐々に表で発言しなくなっていく。

かつて精神論が日本を覆い尽くした時代、最後は焼け野原になったんでしたっけ。
カテゴリー : General | Posted By : NERO |
08 Jun 2011   10:05:37 pm
国も赤十字も当てにならんと思うなら
こんな取組の支援はいかがですか。

セキュリテ被災地応援ファンド

こういうタイプの方に向いている支援方法です。

・ボランティアに行く時間も、技術も、体力もない
・でも金銭的な支援なら可能
・分配に手間取る義捐金よりも直接渡せる寄付がいい
・別にキャピタルゲインは期待しない
 (最初から全額寄付のつもり)
・商売がうまくいって、商品が送られてくるようになったら
 それはそれで嬉しい
・ウマイものは好きだ

ドツボの中で政争を繰り返している人々は放置して、身の丈にあった支援と消費をできる範囲でしっかりやっていくのが一番の良薬。
カテゴリー : 企業支援 | Posted By : NERO |
20 Jan 2010   10:41:18 pm
ほんとうの「食の安全」を考える−ゼロリスクという幻想
冷静・正確でしかも読みやすい、良書です。
マスメディアが流す、ヒステリックあるいはトンデモ系の情報に違和感を感じている方には必読といっても良いでしょう。やや専門的な内容も含まれますが、理科系志望の高校生なら十分に読みこなせる内容です。





畝山さんの文章の良い点は、事実を踏まえたうえで主張すべきを主張してくれているということです。万が一、読者が畝山さんの主張(価値観)が気に入らなかったとしても、その読者はそこに書かれている事実をもとに「食品の安全」を是々非々で判断するための自分なりの基準を作ればよいのです。「科学的に安全なことは理解できた。でも私は嫌」という個人の価値観までダメだと言っているのではありませんから。

この文章にピンと来た方は、是非、お読みになってみてください。結構、「目からウロコ」のことが多いはずです。

Quote :
消費者は事実をよく理解しないまま、なんとなく「天然だから安心」という、自社製品の宣伝のために他社製品に根拠のない誹謗を行っている一部の業者に踊らされているだけなのではないかと思います。


「誰かがああ言っていたから自分も買わない」「なんとなくこっちのほうが安全そう」という根拠があやふやなまま、大事なお金を使ってしまうという、つまらない行動をとる頻度を減らしていくために、こういう知識をもっていると結構役立ちますよ。
カテゴリー : Book | Posted By : NERO |
 
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